炊飯器の内釜でお米を洗っていいの?

お米は内釜で洗っても大丈夫

洗濯や掃除、炊事は主婦にとっては避けて通れない毎日の作業です。
特に仕事と家事を両立させている主婦などは、できるだけ時間を短縮して家事を済ませたいと思うのは当然のことです。
食事作りに関しても、毎日のちょっとした習慣によって手間を最低限にとどめ、時間を短縮することも可能です。

最近、「発言小町」に「炊飯器の内釜で米を洗ったらガサツな女扱いされた」という投稿があり、大きな話題となって賛否両論が殺到しました。
発言小町というのは読売新聞が運営している女性を対象とした掲示板のことで、「ネット版井戸端会議」には暮らしや仕事の悩みなどを匿名で投稿することができます。
炊飯器の内釜でお米を洗ったという投稿について、他のメディアでも取り上げられたことから、議論はTwitterなどにも飛び火してかなり盛り上がりました。
炊飯器の内側でお米を研ぐ彼女がガサツだと、知り合いに言いふらす彼の投稿はTwitterでもすぐに話題となりました。

炊飯器の公式メーカーの公式見解としては、「内釜でお米を洗っても構わない」と発表されています。
ですから、内釜でお米を洗う女性が特にがさつというわけではないのです。
有名メーカー数社の炊飯器の取扱説明書にも、「内釜でお米を洗えます」と明記されているものがたくさんあります。

お米を洗うときの注意点

内釜の素材や形状は炊飯器メーカーによって異なりますが、注意したいのは炊飯器の寿命です。
炊飯器は一般的に寿命が3〜6年と言われており、頻度によっては10年もつこともあります。
内釜にコーティングがされている炊飯器の場合には、長年使ってコーティングが剥がれていたとしても健康上特に問題はありません。
素材的には、食品衛生法に適合しているからです。

内釜でお米を研ぐ際には、しゃもじやスプーンなどの器具は使わずに、手を使って洗うのが基本です。
昔は精米技術が現在ほど完成していなかったため、お米をよく洗わないとヌカが残ってしまい、ご飯を炊くと匂いが残ったりしたものです。
現在は精米技術が発達しましたので、お米同士をこすり合わせるようにして強く研がなければならないこともありません。
水を入れて、同じ方向に20回ほどかきまわすだけで十分です。

内釜のメンテナンスも大切

炊飯器の内釜は、メンテナンスをしっかりと行うことによっていい状態で長持ちさせることができます。
お米以外の具材や調味料を加えて混ぜご飯を作った際などは、長時間保温の状態にしておかずに、別の器に早めに移すなどの工夫が必要です。
内釜を洗う際にも、コゲ付いたお米を剥がすためにタワシやクレンザーを使うのも避けましょう。
内釜を強くこすることによってコーティングに傷がついてしまい、内釜の寿命が短くなってしまいます。