スマホが子どもに与える影響とは

スマホが子どもに与える影響

ちょっとした調べ物をしたり、今日作りたいおかずのレシピを確認したり、あるいは宅急便などを送る際にはスマホが手元にあるとかなり便利です。
スマホが登場してからそれほどの月日は経っていないとはいえ、スマホは私たちの生活と切っても切れない便利な道具としての役割を果たしています。

最近では子供までがスマホをを活用していますが、スマホが子どもに与える影響には計り知れないものがあります。
私たち人間の脳というのは、約3歳になるまでものすごいスピードで発達し、この期間に大人の脳とほぼ同じ程度まで成長すると言われています。
ですから、この時期にどのような情操教育を受けるかどのような情報を受けるかが子どもにとっては非常に重要になってきます。

子どもはスマホを見るのが好きなように見えますが、スマホからたくさんの情報を得すぎることによって、逆に記憶力の低下や思考力・集中力の衰え、もの忘れなどといった症状が見られるようになってきます。
子どもというのは親や家族とのコミュニケーションによって言葉を覚えていくのが普通です。
ところがこの時期に親がスマホに夢中になっていたり、子どもが静かになるからといってスマホを与えたりしていると、生育に必要な十分なコミュニケーションをとることができず、脳の成長に関しても大きな影響を及ぼすことになります。

学力とスマホの関係

スマホはまた、学力とも大きな関係があります。
スマホを使えば、調べ物などが即座にできるので、一見便利なような感じがします。
ところが、あまりに膨大な量の情報がスマホから入ってしまうと、子どもは得た知識を十分に処理することができません。

仙台市が2014年度に行った「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」の調査によれば、2時間以上の勉強に加えて4時間以上のスマホを使用する子供と、30分未満の勉強でスマホを2~3時間使用する子どもの数学の平均点は、ほとんど変わらないという結果出ています。
さらに注目すべきなのは、30分未満の勉強をして、しかもスマホは全く使用しない子どもは前述の2タイプよりも平均点がいいことも分かっています。

スマホとの付き合い方

「スマホ依存」に関してはかなり前から問題が提起されており、寝る間も惜しんでゲームやSNSに熱中することから生活習慣の乱れ、脳の成長を育むことが分かっています。
ですから、スマホは便利なツールとして副次的に使用するにとどめ、全面的に依存しないようにすることが大切です。
スマホは物忘れとも大きな関連性がありますので、子どもの頃からスマホに慣れ親しむ生活には気をつけることが大切です。
子どもがスマホとうまく付き合っていくためには、上手にフィルタリングをかけることが大切でしょう。