掃除機は集塵方法でいくつかのタイプに分けられる
掃除機は、たくさんのメーカーから多種多様な製品がラインナップされています。
それらを集塵方法で分類すると、集めたゴミを紙パックに充填するタイプと、掃除機に内蔵されているタンクに直接充填するサイクロンタイプ、また内蔵されているカプセルへ集塵するタイプなどに分けられます。
異なる集塵タイプの掃除機を比較する際、購入価格だけでなくゴミ捨てのしやすさやメンテナンス性、ランニングコストや掃除機の吸引力など多方向から比較した上で、ぴったりの製品を選びたいものです。
紙パックタイプは、掃除機が吸い込んだゴミを掃除機内に取り付けた紙パックの中に集塵するというメカニズムです。
紙パックがいっぱいになったら交換するという手間が必要になるものの、購入費用は他のタイプよりもリーズナブルという点が大きな魅力です。
サイクロンタイプは紙パックが不要で、掃除機にビルトインされているダストボックスというタンク内に直接ゴミが貯まる仕組みになっています。
掃除機が吸い込んだ空気は、サイクロン構造によってゴミが分離されるメカニズムとなっていることからサイクロン式と呼ばれています。
カプセルタイプは、サイクロンタイプと同じように紙パックを使わずに直接タンク内にゴミを貯めるという点では共通していますが、ゴミと空気を分離する際にはサイクロン構造の遠心力は使わず、フィルターを使うという点が大きな特徴です。
タイプ別掃除機の選び方
紙パックタイプの掃除機がおすすめなのは、ゴミ捨ての頻度を少なく抑えたい人をはじめ、掃除機の中にたまったゴミや虫などを見たくない人、またランニングコストが若干かかることが気にならない方などが挙げられます。
紙パックの容量によっては吸引力が低下しますし、紙パックも定期的に購入する必要があるためランニングコストがかかりますが、それらがそれほど気にならない人にとっても紙パックタイプは便利でしょう。
サイクロンタイプの掃除機は、こまめにゴミを捨てることが面倒だと感じない人や、吸い取ったゴミの量を見て満足感や達成感を得られる人などが挙げられます。
ランニングコストがかからないので、できるだけランニングコストを抑えたい人にもサイクロンタイプはおすすめです。
吸い取ったゴミの量によって吸引力や排気に影響が出ないため、吸引力重視で掃除機を選びたい人にもこのタイプはおすすめです。
カプセルタイプの掃除機は、購入価格をできるだけリーズナブルに抑えたい人におすすめです。
ゴミ捨ての量はこまめになるため、頻繁にゴミ捨てすることが面倒でない人にも向いているでしょう。
軽量の掃除機が欲しいという人にとっても、カプセルタイプは満足できる製品が見つかりやすいでしょう。